【オススメ書籍】絶対わかる!ルーター&スイッチ超入門

本を読むのが苦手な僕が、スラスラ楽しく読めた本を紹介します。
本記事では日経BPから出版されている「絶対わかる!ルーター&スイッチ超入門」を紹介します。
これからネットワーク構築・保守の現場に勤める方にオススメな書籍です。

Amazonリンク:絶対わかる! ルーター&スイッチ超入門

本の評価

読みやすさ :★★★★☆
分かりやすさ:★★★★☆
詳しさ   :★★☆☆☆

良いところ

ルータやスイッチなどのネットワーク機器に焦点を当てた本書ですが、
他の日経NETWORK本と同じく挿絵が多いため非常に分かりやすいです。

実際の環境でよくある構成ベースで解説されているため、
現場未経験の方は本書を読んでおけば、実際のネットワークを理解しやすい思います。

また、ネットワーク機器のカタログの読み方といった、
実際に仕事で経験してみないと分かりにくいことも解説されているため、
設計/構築へステップアップしたいエンジニアにもオススメです。
(機器選定のノウハウは結構重宝されます)

悪いところ

機器選定のノウハウ、構成、機器の実機の中身など、
ジャンルとしてはネットワーク関連書籍の中でもかなりハードウェア寄りです。
ハードウェアにあまり興味を持てない方には不向きな本だと思います。

また、出版が2013年の本なので少々古い記載があります。
(10Gbpsやイーサネット・ファブリック出始めの時期)

逆に上記の技術は現在は一般的になっているので、
概要を掴むにはちょうど良いかもしれません。

本の構成

1.ルーティング・スイッチングのおさらい

ルータやスイッチの動作解説がメインです。
各機器で動作する機能(フィルタリングや冗長化など)の解説もあり。

家庭用のルータで実際に行われている処理は?と聞かれて、
答えられないエンジニアも結構居るのではないでしょうか。

本項を読めばそういった質問にも答えられるようになれるくらい丁寧に解説されています。

2.機器選定・カタログ読みのポイント

機器選定で気にすべきポイントの解説です。

そもそもデータシートという資料の存在や、
ネットワーク機器の型番にはある程度機能が示されていることなど、
エンジニアとしては知っておきたい情報が書かれています。

スイッチング処理能力などは具体的に解説されていますが、
実際に機器導入する際に気にする外形寸法電源容量の観点は解説されていないので、この本だけ全て網羅しようとすると物足りないかもしれません。

3.機器を分解して中身の解説

機器内の基盤・チップ解説です。
(超ハードウェア寄りの内容)

実際の現場だと、筐体故障時にはハードウェア観点で切り分けず、
さっさと筐体やモジュールごと交換してしまう事が殆どなので、
本項が役立つ場面は限られるかなと思います。

4.ネットワーク構築のポイント

スパニングツリー無し構成、無線LAN、VPN、IPv6など、
最近のネットワークに欠かせない技術の解説。

CCNA等の資格だけだと抜けがちな技術なので、
基本的な考えを理解しておくと心強いです。

MDM(モバイル端末管理)についても触れられているので、
最近のトレンド(クラウド活用)でネットワークエンジニアに求められる知識とも合っています。

5.壊れにくいネットワークの作り方

機器のデフォルト設定によって引き起こされる障害や、
機器の環境(温度や空気の流れ、ラッキングの考え)など、
ネットワーク保守で知っておきたい知識が詰まってます。

こういった知識は文書化されず個人の経験に頼っている事が多く、
現場で体感しないと得られないものだったりするので、
本に纏められているのは非常に価値があります。

6.サーバ仮想化におけるネットワークの役割

仮想サーバやブレードスイッチと接続する際、
ネットワーク観点で考慮したいことが書かれています。

大規模な現場ではネットワーク担当とサーバ担当で別部署な事が多く、
相互の理解不足、コミュニケーション不足による設計ミスが起こるので、本項の解説や思考は役に立つと思います。

また、仮想サーバの構成概要、接続例、障害例が示されており、
ネットワークエンジニア目線では結構ブラックボックスなところなので、
非常に勉強になりました。

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