ケーブルリストの作り方【LANケーブルや光ファイバ配線の管理資料】

ネットワーク構築で利用される、ケーブル配線管理資料の作り方を解説します。
構築時だけでなく、保守作業やケーブル撤去時にも有用な資料です。
最小限必要な情報と、あると便利な情報を本記事にまとめました。

ケーブルリストのサンプル(Excelファイル)

本記事で解説するケーブルリストのサンプルです。(Excelファイル)

サンプルイメージ

記入例は下記記事の物理構成図をベースにしています。

ケーブルリストとは

ケーブルリストとは、ネットワーク機器・端末・サーバの機器間を接続するケーブルを一覧化した資料です。
ケーブルリストの情報をもとに、配線業者がケーブル敷設します。

ケーブルは利用用途によって、ケーブル規格・コネクタ形状・長さが異なりますので、
構成にあった組み合わせのケーブルを準備する必要があります。

規模にもよりますが、1件の新規構築案件で計100本くらいのケーブルを配線/接続しますので、
発注・配線・結線・保守・撤去の観点で必要な情報を記載しましょう。

ケーブルリストでは1ケーブル = 1レコードで管理します。

ケーブルリストに必要な情報

ケーブルリストで最低限、気にする要素は上図の通りです。
詳しく解説していきます。

必須情報

1.ケーブル種別

ネットワークでは主に2種類のケーブルを使用します。

・メタルケーブル(ストレート / クロス)
いわゆる「LANケーブル」です。
安価ですが、距離制限(約100m)が厳しいので注意。

・光ファイバケーブル(SMF / MMF)
棟間やフロア間の配線に利用します。
高価ですが、長距離通信(SMF = 約5000m / MMF = 約500m)が可能です。

メタルケーブル・光ファイバケーブルともに、
規格やスピードによって距離制限が変動するので、要件に合わせて調査が必要です。
(メタルケーブルは規格上、40Gbpsだと10m以下。など)

2.コネクタ形状

ケーブル両端のコネクタ形状を示します。

メタルケーブルでは「RJ-45
光ファイバケーブルでは「LC」もしくは「SC
接続する機器に合わせて決定しましょう。

3.長さ

ケーブル全長を示します。

ラック内配線や床上げ配線の分を考慮し、
両端2-3mほどケーブル余長を含めて長さを計算しましょう。

4.接続元/接続先機器の場所

ケーブルの両端をどこに置くか示します。
ラックマウントされた機器なら、ラックごとの識別コード。
端末なら、レイアウト図とマッチする位置の情報を記載しましょう。

5.接続元/接続先機器の名称

ケーブルの両端をどの機器に接続するか示します。
機器のhostnameなどの設定値や、他の管理資料と共通した名称で記載しましょう。

6.接続元/接続先機器のポート

ケーブルの両端をどのポートに接続するか示します。
「Gi 0/1」の様にポート種別・ポート番号を明示し、設定値や物理構成図と突合できる情報を記載しましょう。

7.ケーブルタグ情報

ケーブルは床下を通って配線されるため、
後からケーブル情報が分かるように、ケーブルに接続元/接続先の情報を記載するタグを着けます。

上記の情報を合わせればタグ情報を作れるので、
ケーブル発注のタイミングで、タグも一緒に発注しましょう。

あると便利な情報

上記の他にも、ケーブルリストに記載しておけば構築・保守・撤去のタイミングで有用な情報があります。

必要そうであれば追加しましょう。(冗長になりすぎない様に注意)

8.ケーブル色

この「色」はケーブル外部被膜の色を指しています。

運用上、ケーブル役割を判別しやすくするために、ケーブル外部被膜の色で役割分けします。
そういった運用ルールがある場合、ケーブルリストにも明示しておきましょう。

<色の例>
青 = ネットワーク~サーバ間
赤 = ネットワーク機器間
白 = 管理やコンソールケーブル

9.SFPモジュール情報

機器によってはコネクタ受け口を自由に変えられる、SFPモジュールを利用することがあります。
ケーブル結線と合わせてSFPモジュールを挿すことがあるので、
ケーブルリストで一元管理すると、管理資料が増えずに済みます。

10.ケーブル配線日

「あれ?このケーブルってもう配線してたっけ?」なんてことがよくあります。
ケーブル配線される日は資料に書くのも有用です。

また、ケーブル本数が多かったり、配線する時期がバラバラな場合、
配線予定日と配線実施日に分けて管理しましょう。

11.ケーブル接続日

「ケーブル配線したけど、機器に接続していなかった」なんてことが無いように、
機器とケーブルを接続する日を資料に書くのも有用です。

ケーブル配線や接続を別業者に依頼する場合でも、工事指示書として使えます。

12.ケーブル撤去日

ケーブルが不要になって撤去されたら、撤去日を記載する様にしましょう。
現物は撤去したのに資料に残っていたりすると、管理がグチャグチャになってしまいます。
(ケーブル管理は一度見失うと一気にブラックボックス化します)

関連する物理構成図も、撤去タイミングで更新するようにしましょう。

13.案件名称

ケーブルに紐づいた案件名称を記載しておけば、
「あの案件で引いたケーブル残ってるっけ?」なんて疑問があった時に検索しやすいです。

全ての案件で引いたケーブルを一元管理したい場合でも、
案件名称+ケーブル番号でユニークなキーになるので、書いておくのをオススメします。

まとめ

ケーブルリストは構築から保守終了まで、長期間に亘って参照される資料です。
画一的な更新ルールで、漏れなく更新・管理するようにしましょう。

物理の管理資料が1度でもグチャグチャになると、整備し直すのは非常に難しいです。

本記事により、10年後の運の悪い保守担当者が泣かないで済むことを祈ります。

スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました